ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その7」

大勢で一緒に食べたら、子どもたちが「いつもよりたくさん食べた」、「好き嫌いが解消された」ということは、よくあることです。
私も、親子クッキングで、自分が作った料理を、みんなで一緒に食べて、嫌いな野菜が食べられたという子どもを、たくさん見てきました。

昔から「同じ釜の飯を食べる仲」という言葉がありますが、“だれかと同じものを分け合って一緒に食べる”には、単純に仲良くなれるというだけではなく、食を改善するヒントがいっぱいです。

一般的に【食育】には、「規則正しい食生活を行い、栄養バランスのよい食事をとらなければならない」という、ハードルが高いイメージをもってしまいますが、「誰かと一緒にごはんを食べよう」という食育ならば、もっと簡単でわかりやすく、誰もが実行できそうですよね。みんなで食卓を囲み、分け合って食べる時間を持つことで、“子どもを野菜好きにする”きっかけもつかめると思いますよ♪

 

「同じ釜の飯を食べるには、いいこといっぱい!」

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美味しく食べられる
家族や友人などと一緒にたべると、一人で食べるより会話が弾み、楽しい食事ができることで、いっそう美味しく感じられます。

絆が深まる
食事を通してコミュニケーションをとることで、家族や友人との絆がより深まります。
また健康状態や悩みをかかえていなかいなど、相手の変化に気づきやすくなります。

協調性が育める
他の人の好みや食べるスピードに合わせて食べることで、思いやりの心、協調性や社会性を養うことができます。

栄養のバランスがとれる
いろいろ食べることで栄養のバランスの偏りを防ぐことができます。
好き嫌いなく食べるよう促すことができるので、苦手なものも食べられるようになります。

食事のマナーが身につく
食事中の姿勢や箸の持ち方を教えたり、「いただきます」「ご馳走様」の挨拶を忘れても注意ができたりします。
よい習慣や正しい知識を身につけることができます。

食文化が継承される
さまざまな世代と交流をもつことで、家庭の味や四季を感じる行事食など、日本の気候風土に適した伝統的な食生活を継承することができます。


【ちょっとお知らせ】
私は、「同じ釜の飯を食べた仲」を「おなかま」とし、「おなかま」を広めるにために、仲間たちで「おなかま食育プロジェクト」を発足しました。
BL29_2“多く人に食の大事さを伝えていきたい!”という、プロジェクトのメンバーの熱い思いで、CDを作りました(CDジャケットは2種類)
歌は、メンバーの吉本興業「アップダウン」の竹森巧さんが作ってくれました。そしてコーラスは、柏の農家さんや食に関心がある仲間たち、ライブに来たお客様と一緒に歌ったものが収録されています。
おなかまの活動も広がってきていて、先日もキネマ旬報で「食」映画特集の際、会場でおなかまの歌を流して頂きました。小学校でも給食の時間にCDを流して頂いています。
これからも、食育をテーマにした「おなかま」の活動を、いっそう広めていけたらと思っています。

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【 大瀬由生子 】
テーマ◆子どもを野菜好きにする方法◆
料理研究家、発酵マイスター、
テーブルコーディネーターetc…
多彩な食のスペシャリスト。二児の母。
好きな野菜は玉ねぎ♪

【過去記事】
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その6」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その5」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その4」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その3」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その2」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その1」

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