第41回「夏に読みたい絵本」

今回は 、夏に読みたい絵本2冊をご紹介します。

『トマトさん』 田中清代 作  福音館書店

トマトさん ある夏の昼さがり、まっかに熟れたトマトさんがトマトの木から、どった、と落ちます。

暑くてたまらないトマトさん、ミニトマトがぽっちゃん、ぽっちゃんと小川に飛び込む音を聞いて、泳ぎに行きたくても、体が重くて転がれません。

なのに、あまのじゃくなトマトさんは、とかげの誘いを断ります。ひとりになって泣き出したトマトさんを助けてくれたのは・・・。

表紙のお顔のインパクトにちょっとびっくりしますが、
読み始めると表情豊かなトマトさんにどんどん引き込まれていきます。

トマトさんと一緒に、真夏の小川の水の気持ちよさや、
吹く風の心地よさを親子で味わっていただきたい絵本
です。
トマトに愛着が湧いて、「トマトさん」と呼びかけたくなりますよ。

『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』 
みねよう 原案 さいとうしのぶ 作 リーブル

あっちゃんあがつく たべものあいうえお あっちゃん あがつく あいすくりーむ で始まり、
ぐっちゃんやぽっちゃん、んっちゃんまで!

濁音、半濁音も含めて69音、すべてが食べ物の見応えたっぷりな絵本です。

それぞれのたべものにお顔があって、揚がったエビフライがサングラス姿で足を組んで寝転がっていたり、おにぎりがミニトマトでバレーボールしていたり、細かいところまで目が離せません。

順番に読んでいくのももちろんですが、「ぞ」は、何のたべものかなぁ?ってランダムに当てっこするのもおすすめです。
暑い夏の日、お部屋でゆっくり、ことばあそびを楽しんでみてくださいね。

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