育児のかけこみ寺へようこそ!
今回はおっぱいトラブルの「しこり」についてお話しします。
梅雨は、気圧の変化によるむくみや、冷えによって血流が
悪くなり、おっぱいのトラブル(白斑・しこり・熱が出るなど)がとても多くなります。
そうした症状や対処法について、理解しておきましょう。
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目次
なぜしこりができるの?
●母乳がかたまってドロドロになる
●母乳が塞き止められてしまう
こうしたことからしこりはできてしまいます。
古い母乳が残っていたり、乳管が折れ曲がっていたり、その原因は様々です。
この2つの記事を参考にするとよいと思います。
痛いしこりができたら?
しこりが痛くて、おっぱいが赤くなっている、おっぱいが熱を持っている場合は、
感染性の乳腺炎の可能性が高いです。すぐ病院に行きましょう。
おっぱいを冷やすと気持ちがよいと感じるのなら、
濡れタオルなどを当ててみるとよいでしょう。
保冷剤や氷を使って冷やし過ぎると、母乳が出にくくなります。
母乳を飲ませることも必要な手立てですので、冷やしすぎないことも大切です。
赤くなく、熱もなく、大きくないけど痛いしこりは?
このような方は、おっぱいの上が痛み、首のトラブルを抱えているようです。
私は首の専門家ではないので、柔道整復師に紹介をしています。
放置しておくと、次第におっぱいが赤くなり、熱をもってくるようになるでしょう。
そこまで痛くないしこりの場合は?
自然の摂理を利用して、赤ちゃんに飲んでもらうか、自分で出すことで解消しやすくなります。
①お風呂に入って血流を良くしてから、すぐ赤ちゃんに飲んでもらいましょう。
そのとき、さまざまな角度で飲んでもらうのも効果的です。
赤ちゃんの頭かあごの角度にしこりが来るようにすると、取れやすいでしょう。
溜まったおっぱいはどこにあるか、よく考えてみましょうね。
②お風呂に入って血流を良くしてから、固くなっているところの根元をおさえこんで、
乳頭を刺激しながら母乳を出しましょう。
しこりを上からおさえるのではなく、古い母乳が乳首の方へ出るように、
根元(胸板)からおさえることがポイントです。
しこりになっている母乳は冷たかったり、乳汁が汚れていたりするので、
そのような母乳がでればラクになるでしょう。
しこりは1つだけではない?!
1つのしこりが取れて【もう大丈夫】ということではありません。
しこりができるということは、乳管や血流などに、
すでにトラブルを抱えているでしょう。
「赤ちゃんが飲まない(おっぱいがドロドロになっている?)」、
「赤ちゃんに乳首を伸ばされる」「赤ちゃんが乳首を噛む」「左右のおっぱいの大きさが違う」といった(第3回参照)様々なおっぱいトラブルにつながっていきます。
しこりができないようにするためには?
お母さんの心とからだのケア(第2回参照)や、赤ちゃんとのマッチングや飲ませ方(第4回参照)などを考えてみてください。また、白斑やしこりができた方は、早い段階で専門家(母乳外来/助産師)のアドバイスを受けましょう。
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※本コラムは、ライター桃子が山本先生へ取材した内容をまとめる形でお届けいたします。