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食育で野菜嫌いを治そう!食べることが好きになる!~季節の絵本で野菜好きになる|春・夏・秋・冬~

「食育で野菜嫌いを治そう!食べることが好きになる!」をテーマにした不定期コラムの第一回は「季節の絵本で野菜好きになる 春・夏・秋・冬」をお届けします。
食べることは生きること!
美味しいものを食べると幸せな気持ちになる!
大人は、苦手なものでも、身体に必要なら、多少は頑張って食べる。

しかし、子供は嫌いなものは嫌い!
素直なんですから。
特に野菜嫌いのお子さんが多いですね。
実は、それはわがままではなく、
人間に生れつき備わっている防衛本能が原因です。
口に入れて苦いものや臭みのあるものは
とみなして食べられないのです。

では大人はなぜ美味しいと思えるのか?
それは味に慣れ、食べても安全だと認識があり、
食べれば栄養になるという事を学習したから。
つまり、経験値があるからなんです。

経験値がない小さい子どもにどうやって苦手なものを食べてもらうか?
特に野菜嫌いのお子さんにどうやって野菜を食べてもらうか?

「身体にいいから、野菜や発酵食品を取ってほしいけど、食べてくれない」
「遊び食べばかりで、口にほとんど入ってない」
「アレンジして食べてもらいたいけど、工夫する時間がない」
・・・
子どもの食や野菜嫌いに親は日々悩まされています。

無理して食べさせても余計に食から遠ざかってしまいますから、
無理しない!ことが大事です。

まずは、大人が美味しそうに食べる!
そこから始めてみてくださいね。
そうすると、少しずつ興味がわいてきます。
さらに、
食に関する絵本を読んで、で楽しんでもらう
食材を触らせて、感触で楽しんでもらう
野菜を切る音を聞かせて、で楽しんでもらう
「野菜って可愛い絵だね」
「野菜ってぬるぬるする」
「野菜っていい音する」
「野菜って楽しい!」と興味関心が湧くようになり、食べてみたいと思う気持ちに繋がります。

子どもと親たちに食の楽しさを伝えるため、料理研究家の先生とコラボして「食育で野菜嫌いを治そう」の連載をお届けします!

今回は季節に合わせた野菜の絵本をご紹介します。
絵本の可愛い絵で野菜好きになってもらおう!

春の絵本を読んだら、お外で春野菜を見つけてみよう!

春はおでかけにぴったりの季節!
お弁当を持ってピクニックにでかければ、道端で菜の花つくしを、畑ではキャベツそらまめを見つけることができます。「炒めて食べると美味しいよ~」…なんておしゃべりしながら、見つけた野菜がお弁当に入っていたらきっと喜ぶことでしょう。

*ピクニック気分で春野菜を見つけよう!


<やさいばたけははなばたけ>
作・絵:広野 多珂子
出版社:佼成出版社

「タンポポやナズナの花が咲くころ、おばあちゃんの畑には・・・」
身近な花と同じ時期に畑で咲く野菜の花を教えてくれる書き出しで、主人公の女の子がおばあちゃんの畑に訪れることから物語は始まります。
季節が巡るたび、おばあちゃんの畑では様々な野菜の花が咲きます。この花は何の野菜になるのか、野菜がどんな料理になるのか、女の子とおばあちゃんの優しい会話から大人でも知らない野菜情報がたっぷり♪
まるで図鑑のようにリアルなイラストは、大人でも見入ってしまいます。
花が咲き、野菜が採れる。当たり前のことですが、今食べている野菜にはどんな花がいつ咲くか知っていますか?
ピクニックやお散歩に出かけたら、ぜひ畑を観察してみてください。実っている野菜を見るのもいいけれど、「あの花って何の野菜の花かな?」なんてクイズを出してみたり♪親子で野菜の成長が楽しみになる一冊です。


<14ひきのぴくにっく>
作:いわむらかずお
出版社:童心社

14ひきの家族たちが、お弁当持って、春の野原にピクニックに出かけるお話です。
すみれ、やまぶき、ちごゆり、ふでりんどう。春の風、春のにおい。
ねずみたちの視点で描かれる、つくしや、たんぽぽの背の高いこと、虫やひきがえるの大きいこと!まるで私たちも小さくなって、一緒に野原を歩いているようです。
野原でお弁当を食べて、踊っている14ひきの家族たち、とても幸せそうです。
うららかな春の日には、お子さんとお弁当を持って、ピクニックに出かけてみませんか?
14ひきのシリーズ、たくさん出ていますので、読んでみてくださいね。

*お豆の殻を触って違いを楽しもう!


<そらまめくんのベッド>
作・絵:なかや みわ
出版社:福音館書店

そらまめくんの宝物は、雲のようにふわふわで、わたのようにやわらかいベッド
お友達のえだまめくんやグリーンピースたちが「貸して!」と頼んでも、「だめだめ!」とお断り!自分のお気に入りを「お友達に貸したくないなぁ」という気持ち、貸してもらえなくて「くやしいなぁ」という気持ち、わかりますよね。
そんなある日、そらまめくんのベッドがなくなって、さぁ大変!
懸命にベッドを探すそらまめくんに、他のお豆たちが自分のベッドを貸してくれます。ピーナッツの殻、枝豆の殻…どれも素敵で個性的なベッドだけれど…。
果たして、ベッドはどこへいったのか?ベッドは無事にそらまめくんの元に戻るのか?ワクワクするストーリーの中で、ベッドとして登場するお豆の殻はどれも身近なものばかり。
絵本を読んだ後は、色々なお豆の殻を触って感触の違いを楽しんでみるのもいいですね。
お料理に興味を持つようになったら、下準備として豆を殻から出したり、スジ取りなら、気軽にお手伝いできますね。初めてお手伝いした料理の味は、きっと特別な思い出になるはずです♪

【💡豆知識】

道端や公園でよくみかける小さなえんどう豆のような植物「ヤハズエンドウ(別名:カラスノエンドウ)」

出典:rinkotoさんによる写真ACからの写真

殻を笛にして遊ぶことができるため、子どもたちには「ピーピー豆」と呼ばれることもあるようです。食用として栽培したものを、天ぷらや炒め物として食べることができるという意見もあります。ただし、野草にはアブラムシなど害虫の付着、雑草として除草剤をまかれている場合もあるため食用として取り扱うには注意が必要です。
【参照】フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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夏の絵本で、嫌いな夏野菜も好きになろう!

夏はたくさんの野菜がを迎える季節です!
子どもの好きな野菜ランキング常連のトマトキュウリじゃがいもに加え、嫌いな野菜の代表格ピーマンなすも、旬の野菜としてスーパーでよく見かけるようになります。中でもトマトは様々な品種が店頭に並び、赤や黄色、橙色など色も鮮やかで子どもの目につきやすいため、自分でお好みのトマトを選んでみるのも野菜に興味を持つきっかけになりますね。

【参照】KAGOME カゴメ野菜調査隊

*夏の楽しい水遊び!冷やしトマトに親近感を抱くかも!?


<トマトさん>
作:田中清代
出版社:福音館書店

ある夏の昼さがり、まっかに熟れたトマトさんがトマトの木から「どった」と落ちます。
暑くてたまらないトマトさん、ミニトマトが「ぽっちゃん ぽっちゃん」と小川に飛び込む音を聞いて、泳ぎに行きたくても、体が重くて転がれません。
なのに、あまのじゃくなトマトさんは、とかげの誘いを断ります。ひとりになって泣き出したトマトさんを助けてくれたのは・・・。
表紙のお顔のインパクトにちょっとびっくりしますが、
読み始めると表情豊かなトマトさんにどんどん引き込まれていきます。
トマトさんと一緒に、真夏の小川の水の気持ちよさ、吹く風の心地よさを親子で味わってほしい絵本です。
トマトに愛着が湧いて、「トマトさん」と呼びかけたくなりますよ。

*お気に入りのなすを探してみよう!


<つやっつや なす>
作:いわさ ゆうこ
出版社:童心社

おいしそうなつやっつやのなす。
畑での様子や、なすの種類、なすの親戚の野菜たちとのへたの比較など、なすの知識がギュッとつまった絵本です。
「ぼっこんぽっこんぶらりんこ」、「くにゅ」、などの擬態語や、「むらさきでもない くろでもない なすだけもってる なすのいろ」など、いわさゆうこさんの言葉選びも素敵です。
日本全国のなすの分布地図がついていたり、しろまるなすや、ピンポンなす、ゼブラなすなど楽しいなすがいっぱいで、大人でもへぇ~っと見入ってしまいます。 なすが、とっても愛しく感じられる絵本です。
このどーんとやさいシリーズには、他に『きゃっきゃキャベツ』、『どっかんだいこん』、『ごんごろじゃがいも』、『まっかっかトマト』があります。

*お部屋で涼しく食べ物の名前を楽しもう!


<あっちゃんあがつく たべものあいうえお>
原案:みねよう
作:さいとうしのぶ
出版社:リーブル

「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」で始まり、「ぐっちゃん」、「ぽっちゃん」、「んっちゃん」まで!
濁音半濁音も含めて69音、すべてが食べ物の見応えたっぷりな絵本です。
それぞれのたべものにお顔があって、揚がったエビフライがサングラス姿で足を組んで寝転がっていたり、おにぎりがミニトマトでバレーボールしていたり、細かいところまで目が離せません。
順番に読んでいくのももちろんですが、「ぞ」は、何のたべものかなぁ?ってランダムに当てっこするのもおすすめです。
暑い夏の日は、お部屋でまったり食べ物の名前を楽しんでみてくださいね。

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秋の絵本・食欲の秋・あま~い秋野菜で、野菜好きの第一歩♪

秋から冬にかけて美味しくなるカボチャさつま芋
カロテンビタミンが含まれる緑黄色野菜のカボチャ、食物繊維が豊富なさつま芋、どちらも柔らかくて甘いだけでなく、品種によって食感甘味に違いがあり、おかずにするもよし、おやつにするにもピッタリの食材ですね!

*甘いカボチャとさつま芋で野菜好きへの第一歩!


<やさいのおなか>
作・絵:きうち かつ
出版社:福音館書店

「これなあに?」野菜の切り口を見て何の野菜か当てるクイズ絵本です。
最初にモノクロ、次のページでカラー、最後に答えが出てきます。見慣れた野菜が、不思議なものに見えてきますよ。
「縦に切ったのかな?これは横かな?」絵本のクイズで遊んだあとは、ぜひキッチンで、お子さんと、いろんな野菜のおなか、見てみてくださいね。
続編に『やさいのせなか』『くだものなんだ』もあります。


<おいしいともだちシリーズ おいもさんがね・・>
作・絵:とよたかずひこ
出版社:童心社

おいもさんがひっぱりっこしていたら、「すっぽ~ん」、「ごろごろ」、「ぼっちゃ~ん!」
おいもさん、大丈夫かな?「しんぱいごむよう!」って助けに来たのは誰かしら?
最後は焼き芋が食べたくなっちゃう絵本です。
はっきりしたかわいいイラストテンポのいいおはなしで、赤ちゃんから楽しめる絵本です。「しんぱいごむよう!」が決めゼリフの、おいしいともだちシリーズ。他の絵本もぜひ読んでみてくださいね。


<さつまのおいも>
文:中川ひろたか
絵:村上康成
出版社:童心社

幼稚園児くらいの子どもたちに大人気の絵本です。
土の中で生活するおいもが、ご飯を食べて、歯磨き、トイレ、お風呂、トレーニング?!
そして、お芋ほりにやってきた子どもたちと綱引き勝負!このためのトレーニングだったんですね…。
さぁ、最後の最後に勝つのはどちらかな?
おいもたちの表情がとっても豊かで何度も読み返したくなる、運動会の時期にもぴったりの絵本です♪
オチには子供たち大ウケ!ぜひ親子で楽しんでくださいね。

*お月見に読みたい絵本


<お月さまってどんなあじ?>
絵と文:マイケル・グレイニエツ
訳:いずみちほこ
出版社:らんか社

お月さまってどんなあじなんだろう。
甘いのかな。しょっぱいのかな。ほんのひとくちたべてみたいね。いつもそう思っていた動物たち。
ある日、カメが山に登ってかじってみることにしました。
届かないので、次々と動物たちが積み重なって。
もうちょっとで届きそうなのに、お月さまは、ひょいっと逃げてしまいます。
さあ、動物たちは、お月さまをかじれるでしょうか?
絵本の和紙のような質感が、柔らかな雰囲気を醸し出していて素敵です。
「お月さまってどんな味だと思う?」
お子さんとおはなししながら読んでみてくださいね。最後の魚の一言が、深いです。


<おつきみうさぎ>
文:中川ひろたか
絵:村上康成
出版社: 童心社

お月見の日にすすきを取りに行った保育園の子どもたちが、震えている光るうさぎを拾って連れ帰ります。
今夜は十五夜。みんなでお月見団子を作って、すすきを飾って…さあ、まんまるの月が出てきましたよ。
あれ?月の中のうさぎがいない!
実は、野原で拾ったうさぎは、半分の月のときに足を踏み外して月から落ちちゃった月のうさぎだったのです。ぱっちりのお目々のいたいけなうさぎちゃん、月に帰りたいよね。どうやったら帰れるのかな?
ちょっぴりとぼけた園長先生もいい味出してます♪
2021年の中秋の名月は、9月21日(火)
絵本の中に、お月見団子の作り方も出ていますので、親子でお月見団子を作って、すすきを飾り、月を見上げて「うさぎさんいるかな?」って探してみてはいかがでしょうか。

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冬の絵本は名作ぞろい!冬野菜を知って学んで食べてみよう!

冬のあったか料理と言えば、お鍋、おでん、スープ。どれも野菜がかかせません!
野菜をたっぷり入れて、コトコト…グツグツ…。
とくにミネラルビタミンが豊富な根菜類のお味噌汁は体を温めてくれると、冷え性ママにも喜ばれる一品です。
ちなみに、根菜類に属するカブ収穫量は、千葉県が全国1位!とくに柏市は少し小さいサイズの「小かぶ」の生産が盛んです!千葉県近辺にお住まいなら、地産地消(地域生産・地域消費)の野菜として、カブはオススメの野菜です♪
【参照農林水産省 作況調査(野菜)
【参照】柏市 柏の農産物(野菜編)

*名作絵本で野菜を楽しく知って・学んで・食べてみよう!


<おおきなかぶ>
作: A・トルストイ
絵:佐藤忠良
訳:内田莉莎子
出版社:福音館書店

厚生省中央児童福祉審議会推薦図書に選ばれるロシアの昔話を翻訳したロングセラー絵本。
繰り返し出てくる「うんとこしょ どっこいしょ」のリズミカルなフレーズは、子どもから大人まで、思わず口ずさみたくなります♪
おじいさんがカブを植えるところから始まり、おばあさんや孫、犬や猫など子どもにとって身近な動物や登場人物が協力して大きなカブを抜くというストーリー。
読み終わった後に、
「抜いた後のカブはどうなったのかな?」
「お味噌汁にしたのかな?それともサラダかな?」
「大きなカブはどんな味だったのかな?」
…と、親子で想像を膨らませれば、カブ料理が楽しみになる一冊です。


<もったいないことしてないかい?>
作・絵:真珠 まりこ
出版社:講談社

朝日小学生新聞で連載され、累計100万部を超える「もったいないばあさん」シリーズの1冊。
2020年6月には環境省協力のもとアニメ化され、6言語(日本語・英語・フランス語・スペイン語・中国語・ヒンディー語)の吹き替えで無料配信されました。
今回ご紹介する『もったいないことしてないかい?』では、秋・冬の生活に役立つ知恵が詰め込まれています。その中でも、ほし柿の作り方、みそ作り、みかんの皮や藁の活用法など食べ物に関する内容は、大人にとっても役立つこと間違いなし!
1ページ目は、さつま芋のツルが美味しく食べられることが紹介され、食品ロス問題が深刻化する現代にタイムリーな内容で始まります。
絵本の巻末には、もったいないばあさんのふくわらい、カバーの裏にはペープサートの型紙が付くという、“もったいない”にこだわった作りになっています。食品ロス・衣服ロス・海洋プラスチックごみ問題など、地球規模で取り組まねばならないごみ問題 を抱える今だからこそ、未来を生きる子どもたちと“もったいない”について絵本で楽しく学んでみるのはいかがでしょうか。

【参照】アニメ もったいないばあさん -MOTTAINAI-

*クリスマスに読みたい絵本


<しろくまちゃんのほっとけーき>
作:わかやまけん
出版社:こぐま社

しろくまちゃん、
おかあさんとほっとけーきを焼きますよ。
ぽたあん どろどろ ぴちぴち ぷつぷつ
やけたかな まあだまだ
しゅっ ぺたん ふくふく くんくん ぽいっ
はいできあがり
ほっとけーきが焼ける間の擬音が楽しくて、何枚も焼きたくなります。
なかよしのこぐまちゃんとおなかいっぱい食べて「おいしかったね。」
作る喜び食べる楽しさがいっぱいつまった絵本です。


<ぐりとぐらのおきゃくさま>
作:中川李枝子
絵:山脇百合子
出版社:福音館書店

大人気シリーズぐりとぐら。
のねずみのぐりとぐらは、雪の上に大きなあしあとをみつけます。
たどっていくと、見覚えのあるおうちが。
あれあれ、ぼくたちのおうちじゃないか!
おうちの中には誰かいるみたいです。
この長靴は誰のかしら?
このまっかなオーバーは?
あれ?台所からいい匂いがしてきましたよ。
匂いにつられて森のお友達もやってきて・・・。
ぐりとぐらと一緒にわくわくドキドキ
大勢でわいわい楽しむクリスマスにぴったりな絵本です。

*年始に読みたい絵本


<おもちのきもち>
作:かがくい ひろし
出版社:講談社

『だるまさんが』のかがくいひろしさんのデビュー作で、講談社絵本新人賞受賞作です。
年明けは、年始に食べるお雑煮から始まって鏡開きのおもちまで、おもちを食べることの多い季節ですが、おもちのきもちって考えたことありませんよね。
たごさくさんちのおもちつき。たたかれ、のばされ、ちぎられ食べられてしまう仲間たち。それを見ていたかがみもち、一大決心をして…!?
奇想天外なストーリー、ユニークな絵と語り口に、子供たちは大笑いです。
お子さんとたくさん笑って過ごせる1年になりますように♪

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野菜の絵本で、食が楽しくなる!

読むだけじゃない!絵本で野菜を楽しんじゃおう!
親子で楽める絵本の大定番仕掛け絵本しりとり絵本かがみ絵本かくれんぼ絵本。たくさん紹介しちゃいます!
最後は、詩人が紡ぐ美しく心地よい日本語で野菜の世界を堪能してみましょう。
絵本を読んで、カラフルでキュートな形の野菜たちを、もっと身近で親しみやすいものに♪

*親子で楽しめる絵本


<やさいさん>
作:ツペラツペラ(tupera tupera)
出版社:学研

「やさいさんやさいさんだあれ」
「すっぽーん にんじんさん」
地上に出ている葉っぱで何の野菜かわかるかな?
右のページをすっぽーん!と上にめくると、なんともダイナミックな野菜が現れます。
言葉の繰り返しと、すっぽーんが楽しい仕掛け絵本です。お子さんと一緒に、すっぽーんと、お野菜をかごいっぱいに収穫して、満足感いっぱいです。
続編の『くだものさん』は、右のページを下にめくると「ぽろりん」とくだものが落ちてきます。こちらもおすすめです♪


<しりとりのだいすきなおうさま>
作:中村 翔子
絵:はた こうしろう
出版社:鈴木出版

このおうさま、しりとりが大好きで、なんでもしりとりの順で並んでいないと気が済みません。
お料理もしりとりの順番じゃないと怒り出します。しかも、最後は大好きなプリンと決まっていて…。
困った家来たち、しりとりを逆手にとって、おうさまを懲らしめようとします。
このしかえしのアイディアが、とっても楽しい!
しりとりお話も両方楽しめる絵本です。
外国の絵本のような、はたこうしろうさんの絵も素敵です。
最後は忘れずに裏表紙も見てくださいね。


<かがみのえほん きょうのおやつは>
作:わたなべ ちなつ
出版社:福音館書店

話題のかがみのえほんの第2弾です。
この絵本、片面の背景が鏡のように反射する紙になっていて、直角に立てて読むと、手前の絵が映り込んで、奥行きのある立体的な絵が現れます。
卵を割って、小麦粉、お砂糖、牛乳いれて、2人分のホットケーキを作りましょう。ネコのクロも一緒です。
イラストが3Dに見えることも驚きですが、さらに子どもが真正面からのぞきながらボウルやお玉に手を添えると、お顔や添えた手が映って絵本の中に入り込んでしまったような感覚です。
親子で不思議な鏡の世界を楽しんでみてくださいね。
かがみえほん第1弾『ふしぎなにじ』もあります。


<たべたのだあれ>
作・絵:五味 太郎
出版社:文化出版局

『きんぎょがにげた』の五味太郎さんのかくれんぼ絵本です。
さくらんぼたべたのだあれ?
「あ!ぞうさんのしっぽがさくらんぼ!」…なんてはしゃぎながら、読めば思わず探したくなる個性をいかしたかくれんぼをする登場キャラクターたち。
左ページで「たべたのだあれ?」と聞かれた食べ物を、右ページの動物たちの中でどの子が食べたか見つけていくのですが、よ~く見ないと見つからないものも?!
五味太郎さんの描く動物は、色彩がとてもおしゃれで、サンドイッチを食べたヘビの縞が、ハムときゅうりのサンドイッチ柄になっていたり、牛乳を飲んだカラスのお腹が白くなっていたり、遊び心がいっぱいです。
2歳くらいのお子さんにぴったりな絵本です。
同じシリーズに『かくしたのだあれ』があります。

*詩人が書いた絵本


<いっぱいやさいさん>
文:まど・みちお
絵:斉藤恭久
出版社:至光社

国際アンデルセン賞など数多くの賞を受賞されている、まど・みちおさんの絵本です。
にんじんさんは、にんじんさんなのがうれしいのね。と、野菜たちが自分がその野菜であることを喜び、個性を発揮しあって生きているさまをいきいきとした文章でつづっています。その文章に、斉藤恭久さんのみずみずしい野菜のイラストが添えられているのですが、それぞれの野菜のそばにちょこんといる嬉しそうな虫たち…。巻末には、「野菜のそばにいる虫の名前のリスト」もついています。
野菜の絵本ですが、読んでいる子どもたちもまた、自分が自分であることを嬉しいと感じてほしいなと願ってしまいます。


<やさいたちのうた>
詩:藤富保男
絵:谷口広樹
出版社:福音館書店

たまねぎ、にんじん、トマトになす、おなじみの野菜たちのリズミカルユーモラスな詩の絵本です。
それぞれの野菜が、素敵な感性で語られています。
「きゅうりは、ほしのしっぽです」や、れんこんの「あらあらどうしてくものいと」などの美しい表現に驚いたり、かぼちゃの「かぼちゃ、がぼちゃ、かぽちゃ」などの難しい言葉遊びに笑ったり…。
親子でぜひ、声に出して楽しんでほしい絵本です。

まとめ

絵本は世界を知る第一歩。
大人から子どもまで、手のひらで簡単に、昨日まで知らなかった世界を知ることができます。今の時代、スマホやパソコンで何でも簡単に調べることができるようになりましたが、絵本は“モノ”として残ります。
絵本を手にしたときの手触り重み、読んでくれたパパやママの声ぬくもりは、時として一生の思い出になります。
いつか子どもたちが大人になったとき、絵本を見つけて「子どもの頃、この絵本を読んでもらって、野菜を食べられるようになったんだよね…」なんて言ってもらえたら嬉しいものですね。
子どもたちの体をつくる “食” ×食に興味を持つきっかけになる “絵本”
食べたことのない野菜でも「知ってるよ!絵本で見たことある!」そんな声が聞こえたら、食べることがもっと楽しくなる♪絵本ももっと読みたくなる♪
「うちの子はどんな絵本が好きかしら?どんな食材・野菜がいいかしら?」
わが子が喜びそうな特別な絵本×野菜を選ぶ時間もステキな息抜き&育児タイム!
ぜひ親子で楽しい絵本・特別な野菜を見つけてみてくださいね。

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