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大雨・台風「水害」に備え、事前に知っておきたい情報サイト


春から秋にかけて、台風や大雨が多く、川が増水しやすい時期を「出水期(しゅっすいき)」と言います。
台風や大雨によって洪水、浸水、冠水、土石流、山崩れ、崖崩れなどが発生し、交通網やライフラインが停止、農地の破壊や住宅の浸水、多くの死傷者を出す恐れがあります。
水害が起こる前に知っておきたい防災情報災害発生時に被害状況を知ることができる災害・防災情報サイトについてまとめています。

ハザードマップどこで見れる?

ハザードマップにはいくつか種類があり、地震、津波、高潮、洪水、火山など、それぞれの災害に対応したハザードマップが市区町村で作られています。
ハザードマップは、各市区町村のホームページで公開している場合や役所で配布している場合もあります。災害が起こる前に準備しておきましょう。

ハザードマップポータルサイト

国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、パソコンやスマートフォンなどから全国のハザードマップを調べることができます。

このサイト上でハザードマップを調べる際は、上図のような2通りの検索方法があります。
1つ目の「わがまちハザードマップ~地域のハザードマップを入手する~」では、都道府県・市区町村を選択することで、各市区町村が公開しているハザードマップを見ることができます
2つ目の「重ねるハザードマップ~災害リスク情報などを地図に重ねて表示~」では、調べたい場所の住所洪水、高潮、津波、土砂災害、道路防災情報などの災害の種類を選択することで、災害情報を地図や写真に重ねて表示することができます。
参照:ハザードマップポータルサイト

全国初・荒川の氾濫を想定した3Dハザードマップ

2021年6月、国土交通省の荒川下流河川事務所が荒川が氾濫した場合の浸水状況を、全国で初めて立体的に想定した 3Dハザードマップを公表しました。
東京を流れる荒川が氾濫した場合の周辺住宅や建物などへの被害状況を、実際に目で見て理解することができます。
参照:荒川下流河川事務所荒川3D洪水浸水想定区域図(下流域)はこちら

災害時にも役立つサイト・アプリで情報収集

いざという時の災害に備え、普段から知っておきたい防災情報や災害時に被害状況を知りたいときに役に立つサイトをまとめて紹介しているのが国土交通省の「防災ポータル」です。

防災ポータル

国土交通省の「防災ポータル」は、防災減災を目的とした防災情報ポータルサイトです。
災害種別または地方区別に、災害情報サイトを調べることができます。災害種別は地震・津波災害、風水害、火山災害、雪害、その他から選ぶことができます。

災害前に知っておきたい、災害による被害想定、身の守り方、路線情報を調べることができます。
災害時に知りたい、災害の被害状況、気象状況、交通・物流情報、逃げるための情報、被災者支援情報、安否情報、ライフライン情報、地域の情報を調べることもできます。
参照:国土交通省 防災ポータル

川の防災情報

国土交通省の「川の防災情報」は、レーダー雨量などの気象情報、河川などの水害情報、土砂災害情報をまとめたサイトです。
気象警報・注意報が出されている地域を確認したり、全国の河川カメラでリアルタイムの河川の様子を調べることができます。
参照:国土交通省川の防災情報

災害時情報提供アプリ「Safety tips」

訪日外国人旅行者が安心して旅行できるように開発された観光庁監修外国人旅行者向け災害時情報提供アプリ「Safety tips」は平成26年10月に提供がスタートしました。

このアプリは、日本国内の緊急地震速報、津波警報、気象特別警報、避難勧告などプッシュ型で通知する仕組みで、令和2年3月に対応言語が14か国語(英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、日本語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語、クメール語、ビルマ語、モンゴル語)に拡大されました。
参照:国土交通省 観光庁

各自治体による「防災アプリ」

自治体によっては、地域の防災情報に特化した防災アプリを提供している所もあります。
例として、「平成27年9月関東・東北豪雨」の鬼怒川の決壊により大きな被害を受けた茨城県常総市では、防災行政無線から避難指示などの緊急放送が流れると、スマートフォンなどの画面に通知メッセージが表示されるアプリ「常総市防災アプリ」を平成30年から運用しています。

どこにいても常総市の緊急放送を確認することができるほか、アプリから簡単に「常総市防災ポータルサイト」にアクセスすることもできます。
この常総市防災ポータルサイトを開くと、防災行政無線の聴取、災害情報の閲覧、避難所情報の閲覧、常総市への連絡というシンプルな4つのボタンが表示され、日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語にも対応しており、使いやすさも考えられています。
お年寄りも多く住む常総市では、指定の電話番号に電話することで、録音された放送内容を確認できるテレフォンサービスもあります。
参照:常総市 常総市防災アプリ

避難先・避難経路と所要時間の確認

いざという時の災害に備え、交通機関のマヒや通信網が停止してしまうといった最悪の状況も想定しながら、どこへ・どうやって避難するかを、家族で話し合っておきましょう。

マイ・タイムラインの作成

避難所までの安全なルート、その所要時間を事前に把握し、より安全で早い避難経路について家族で確認しておきましょう。
災害時の個人の防災行動計画(スケジュール表)となる「マイ・タイムライン」を事前に準備しておくことで、慌てずに避難できるようにしておきましょう。

参照:茨城県 マイ・タイムラインを作ろう

実際に豪雨を目の当たりにして…

平成27年9月の関東・東北豪雨を、茨城県某所で体験したママライター。
当時、鬼怒川が流れる常総市の隣接市の豪雨もすごいものでした。
強い雨だと気が付いたときにはすでに遅く、明るい時間帯にも関わらず窓の外は雨雲と大量の雨で夜のように暗くなっていました。
視界の悪さに加え、レインコートを着ていてもずぶ濡れになってしまうほどの強い雨・風、コンクリートの地面は川のように大量の水が流れており、逃げようがなかったことを覚えています。

災害はいつおこるかわかりません。
だからこそ、持ち物の準備、避難先や避難ルートの確認、情報の入手方法について、事前に家族で相談・準備しておきましょう。

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