育児のかけこみ寺へようこそ!
今回は、おっぱいトラブルの「白斑編」についてお話しします。
白斑・しこり・熱が出るなど、
梅雨は気圧の変化や冷えによって血流が悪くなり、
おっぱいのトラブルが多くなります。
そうした症状や対処法について、理解しておきましょう。
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白斑ってなに?
白斑とは、おっぱいのカスが乳腺の入口につまって、
乳首の先端の方にできる白いニキビのような出来物のことです。
なぜおっぱいのカスが入口につまるの?
おっぱいは牛乳のようなものです。
牛乳をコップに入れて放置すると、ドロドロと湯葉のようになりますよね。
さらに時間が経つと、コップの淵がガビガビに固くなるでしょう。
それと同じで、母乳の通りが悪いと、おっぱいが中で滞留してドロドロになり、
やがて固まって石灰化したり、それらが入口でつまってしまったりするのです。
ですので、白斑ができた場合は、おっぱいの中にすでにたくさんのカスができていると
疑った方がいいでしょう。
白斑は乳腺炎の初期症状?!
おっぱいのカスが中にある場合、飲ませた後にチクチクとした痛みを感じることが多いでしょう。そのまま放っておくと、おっぱいの中でしこりができたり炎症がおきたりし、
乳腺炎になる可能性が高まります。
【白斑→しこり→乳腺炎】の順でトラブルになる方が多いです。
どうやって治せばいいの?
乳首に馬油などのオイルを塗りラップでふたをし、
白斑をふやかすようにしましょう。
そして、赤ちゃんに吸ってもらうと取れることが多いです。
白斑はおっぱいのカスなので、赤ちゃんに害はありません。
また、そもそも白斑ができないようにするためには、
お母さんの心とからだのケア、そして赤ちゃんとの母乳方法のマッチングを考えてみてほしいです。
詳しくは下記の記事を読んてみてください。
まとめ
もし白斑に気づいたら、すぐに馬油などでケアしましょう。
そして白斑ができるということは、おっぱいの中にたくさんカスがある可能性が高いので、しこりができる前に、専門家(母乳外来/助産師)にみてもらうとよいでしょう。
虫歯と同じで、悪くなってから行くと、治療に時間がかかりますし、
「もっと前に来てたら、乳腺炎でこんなに痛い思いをせずに済んだのに」
という声をよく聞きます。ぜひ早めに行動してくださいね。
※本コラムは、ライター桃子が山本先生へ取材した内容をまとめる形でお届けいたします。